合戦休戦日３日目・・。
最近読んだ本のレビュー
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この戦いは、「勇壮」なのか?
戦国末期、三木城当主の別所長治は、信長に反旗を翻す。
織田勢を率いる秀吉の猛攻に耐え、籠城戦が続くなか、飢えに苦しむ領民は、究極の選択へと追い込まれ……
米十俵のために握った薙刀で、家族を守るため、戦う覚悟を決める娘。
「死に損ない」と罵られ、次こそ死のうと、敵軍を斬りつづける武士。
「女らしさ」の呪縛に悩みながら、女武者組の指揮を執る別所家の妻。
華々しい合戦絵巻の裏側に存在した、ひたむきな生の物語。
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図書館で手に取った天野純希氏の新作・・
しかし、三木城合戦記というサブタイトルに一瞬、躊躇するも「天野純希にはずれなし！天神くじ並のあたりの確率」という予の信念？から読んでみることに・・
そして結果は、大あたり！！壮絶、悲惨・・涙なしでは読めない
物語は、３人の登場人物の視点から進んで行くが、カッコ良すぎるのが、別所家筆頭家老である別所吉親の妻である女武者組を率いる“波”
正直、そりゃいくらなんでもという戦闘シーンの描写があったが、後でネットで調べてみると史実かどうかは、わからないが、逸話として残っているようである
秀吉に苦戦を強いたのは女だった！？敵に果敢に斬り込む女傑「別所波」壮絶な戦いと最期
三木城の干殺しはＮＨＫ大河ドラマ「軍師官兵衛」でも描写されたが、波が登場することはなかった
開城が決まってからの別所一族の自決シーンは泣けた・・ここもドラマでは別所長治の切腹シーンだけだったが、自分の暗愚さにより長い年月、民草にまで悲惨な思いをさせ、その償いのために子にまで手を掛け自決する・・あまりに切ない
しかし、最後は生き残った娘（加代）と死に損ないの武士（伊織）のその後の生き方に救われた気がするエンディングであった
坐薪懸胆（ざしんけんたん）
将来の成功や活躍のために、苦労をいとわず、つらい生活をじっと耐え忍ぶ意。つらい生活を耐えることで、敵愾心や闘志をかきたてること。もとは、復讐のために耐え忍ぶこと
